若宮様に御旅所から御本殿へお還りいただく神事で、遷幸の儀と同様、浄闇の中で執り行われ、古来より神秘とされている。
若宮様は御本殿を2日間に渡ってお留守にされないように、18日に日が変わらない内にお還りいただく事となっている。還幸の儀では道楽(還城楽)が奏されるが、遷幸の儀の道楽よりテンポはやや速く軽やかなものとなる。
若宮御本殿では、お還りを待ち受けている神職によって待太鼓が打ち鳴らされ、その太鼓の音と微妙に溶け合った道楽のしらべにのって、若宮様は無事に元の御殿へとお鎮りになられる。
お鎮りになると、御本殿には瑠璃燈籠が灯される。神楽殿にては社伝神楽が奏せられ、華麗な祭りの幕が閉じられる。